自信をつけるには
周りから見ていて態度が大きすぎると感じる人もいれば、まったく自信が持てないためにおどおどして見えたり、卑屈に映ってしまったり、あるいは新しいことに挑戦するのをためらってしまって人生の幅を狭めてしまう人もいます。
ありのままの自分で構わないとうい意見もあるものの、自信がない人は行動範囲を限定してしまったり、対人関係に問題をきたしたりしがちです。だからこそ、身につける必要があります。
実績や実力ばかりがメンタル面に作用するわけではありません。同じ経験をしたとしても、次には不安を感じる人もいれば、その経験をバネにして飛躍できるケースもあるためです。自信を持つ方法を知っておくメリットの一つとしては、後者に近づけることが挙げられます。
自信をつけるには生まれ持った性格やこれまでの経歴ばかりが重要なわけではありません。たしかにコツを押さえたり方法を探るまでもなく、自己肯定のかたまりのような人もいるので無関係とは言わないものの、後天的に自分を信じることは十分に可能です。そのためには、ふさわしい考え方やちょっとした経験が必要になります。
自信がない人は損をする
そもそもの問題として、たとえ自信が持てないとしても差し支えはないのではないかと思う人もいるでしょう。直接的に生活を破綻させるわけでもなく、むしろ謙虚に生きられると感じる方もいるはずです。
しかし、自信がない人が謙虚であるとは限らず、ただ卑屈なだけであったり、裏で陰口を叩いたりする人間である例も少なくありません。生活していくうえで困らないというのは、ある程度は真実で、ある部分では間違いでしょう。
どのような分野において自信がないのかによって、影響の現れ方は様々です。たとえば、人間関係において新しい人脈を作るのをためらってしまうため、友人や恋人が作りにくい、営業ができない、職場になじめないといったことがあります。人前に出て緊張するのなら、スピーチや挨拶を任された時に苦痛を感じることになります。
この他にも、能力に自信がない人は就職や転職、起業といった人生の節目において大きなストレスを感じるために現状維持を余儀なくされたり、社内でも新しい仕事にチャレンジするのを辛く感じることで仕事にもマイナスの影響を及ぼします。
こうしたデメリットを克服するためには、自信を持つ方法を知っておくのは有効な対策です。自らの努力で前向きな気持ちを獲得できた人は、何の苦労もせずにそうなった人よりも繊細な心を持ち合わせやすいと思います。無神経とは別の意味で、自らを信じられるようになってください。
自信をつける方法
まずはどのような場面において自信をつけることが必要であるかを考えてみましょう。多くの人に見られるのは対人関係、仕事、大勢の注目を浴びる場面でのスピーチ等でしょう。対人関係には恋愛も含みます。
自信が持てない、あるいはつけたいと思うシチュエーションを選んだら、これまでにうまくいった経験がないかを探してみてください。どんなに些細なことでも構いません。たとえば、異性と付き合ったことがない方が恋愛で悩んでいるのなら、同級生が自分の話で笑ってくれば、優しく声をかけてくれた、相手のために何かをできた、といった程度で十分です。
次に自信喪失の原因になるような出来事があったかどうかを考えてください。こちらは細かいことまで思い出さず、大きな出来事だけで構いません。
自信がない根拠は客観的に見ても十分でしょうか?これから先の可能性を否定するだけの理由として不十分に感じるのなら(大抵は当てはまる)、あなたは変われるし、その方がよいでしょう。過去の瞬間はともかく、未来まで閉ざすような出来事は、人生においてそうそうありません。問題なのは、気持ちが前に進まなくなってしまっていることなので、済んだことはもはや過去の自分の経験したどうでもよいこととして、水に流してしまいましょう。
そのうえで、過去の成功体験をもう一度思い返してください。仮に望むような結果はまだ得られていないとしても、そこに至るための足がかりはあるはずです。それを意識するのが自信を持つ方法の一つです。いきなり結論に飛びつくのではなく、プロセスを踏んで徐々に理想に近づいていくことをイメージしてください。その際、自分が進化していることを意識しておきましょう。
自信をつけるには、行動も必要です。頭の中で思っているだけではなく、小さくてもよいので成功体験を積極的に積み重ねにいきましょう。人と会話をするのが苦手なら、電話やメールからでもかまいません。あるいは日本語なら考えすぎてしまっても、英語ならそれどころではないために相手への恐怖や緊張が和らぐ場合もあるので、英会話教室に通ってみるのもよいかもしれません。
人前に出るのが苦手なのであれば、無理のない人数の友人を集めて、その席で乾杯のあいさつをするとか、飲食店で大きめの声を出して店員を呼んでみるといったことも、自信を持つための行動として、第一歩になるでしょう。
自信喪失からの回復の方法
明確な原因があって自信を喪失したのなら、回復のためには大きく分けて2つの方法があります。一つ目はその時に近いシチュエーションを作って乗り越えるもので、時として荒療治の要素が強くなります。
もう一つの自信を持つ方法は、他の成功体験を思い出して失敗がすべてではないことを自分の心に言い聞かせたり、異なる場面(高い確率でうまくいくことが条件)を通して無力感から回復する方法です。
自信喪失から回復するためには、原因に真正面から立ち向かう方法とそれ以外があるため、どちらが合っているかを考えて選ぶとよいでしょう。時間が経過すれば自然に回復する場合もあるので、気に病みすぎないことも大切です。
自信が持てない人へ
すべての分野において高い能力を持っている人はいないので、誰しも自分が詳しくない分野はあるものです。したがって、そうした面については自信がないのは当然であり、特別ではありません。むしろ極めて正常でしょう。
しかし、自信が持てないためにチャンスを逃してしまったり、人間関係に支障をきたすこともあります。そんな時には自分の能力のなさを責めるよりも、力を十分に発揮できるようにすることが大切です。
そのためには自信を持つ方法を試して、気持ちが脚を引っ張らないようにするのも一つの方法でしょう。人間は精神的な事情によって実力以上の力を発揮することもあれば、まったくの空回りに終わってしまうケースもあるため、自分で上手にコントロールできるようにしておくとよいでしょう。